2005年1月1月2日(日) BUCK-TICK [相変わらずの「アレ」のカタマリがのさばる反吐の底の吹き溜まり] (アルバム SIX NINE) 曲名もアルバム名もなんじゃそりゃ(笑)という今年最初の今日の1曲です。 この画像は貼れるのになあ…は、まあいいとして、中学~高校のときによく 聴いた日本のロックバンドBUCK-TICKの最高傑作となる1枚から、 よりによってこの曲です(笑)。ひさしぶりに聴いて、またちょっと はまってしまったもので、正月早々ですがこの曲を(^^; このアルバムは歌詞といい音といい、ひたすら重いのですが、それほど聴きにくい わけではありません。ただ、オリコン1位をとってしまうほどポップではとうてい ありません(とってしまったのが信じられません笑)。そんな1枚の中で一番 重い曲がこれ。重い重いベース、歪むギター、ひたすら不気味なボーカル、 攻撃的なテクノ処理・・・深海底とかブラックホールとか、そういった重苦しく も何か神秘的な世界を思い起こさせます。そしてなによりも難解な歌詞・・・ 「・・・有象無象の魑魅魍魎が跋扈する海の中のあの世界 俺は一人金魚ばかりのうるさい魚群(カタマリ)から脱け出す雑魚・・・」 いや、漢字多すぎ(^^; 楽園、デタラメ野郎、密室、見えない物を見ようとする誤解 すべて誤解だ など、聴きごたえのある曲が目白押しのこの1枚。持っておくと・・・ えー・・・損しない人はしないと思いますが(^^;; ただ、当時洋楽も 聴き始めてましたが、この1枚はそれまで聴いた邦楽でも洋楽でもない、 「初めて」の1枚として強烈に印象に残っています。日本も捨てたもんじゃ ないなあと思って、洋楽一辺倒に傾くことを引き止めてくれた1枚でも ありますね。考えてみたら今日の1曲に邦楽取り上げるの初めてですねえ。 1月16日(日) Kula Shaker [108 battles(of the mind)] (アルバム Peasant, Pigs & Astronauts) インド音楽、民族音楽を取り入れつつ、素晴らしいギターポップに仕上げた クーラ・シェイカーの2ndにして最後のアルバムから。聴いていてなんだか 「やりすぎ感」を感じてしまうほどに手が込んでいて、インド音楽に由来する のかもしれませんが、妙な「粘り気」というかそういうものがあって、神秘的で、 深遠で、心地よい雰囲気に満ちている1枚です。ギターポップのつもりで 聴くので、余計に手が込んでいるように聴こえるのかもしれませんが。 構成に凝ってみたプログレっぽさ満開な曲や(1曲目とか)、 エフェクトがかかってざらついたヴォーカルが無邪気に爆裂している曲や (3曲目とか)、まんまインドなんだけどなんだかポップな気がしてくる曲 など(4曲目とか)、いろいろと耳から離れない曲が数多く入っていますね。 ここでは7曲目の「108 battles(of the mind)」を挙げたいと思います。 これでもかというくらいに仏教的なタイトルです(笑)。最初、波田陽区を 思わせる「ベンベンベンベン・・・」というギターが入りますが(笑)、 すぐにアップテンポな展開に。インド音階(かな)のオルガンを独特の リズムにのせて、そのうえをさらにクリスピアン・ミルズのヴォーカルが 天にも昇るかのごとく炸裂して、とーーっても気持ちいいです。 ライブでこの曲やったら客はみんな飛び跳ねるんでしょうねー。 すごくポップなんだけど、よく聴くとひねくれている・・・んだけど、 でもやっぱり気持ちいいんですよねー(笑)。オルガンが心地いいです。 全体通して聴いた感想は、「うーん、濃いポップだ!」。 プログレ好きの方にもとっつきやすい音楽だと思います。 1月21日(金) Ash Ra Tempel [Amboss] (アルバム Ash Ra Tempel) 今日の1曲は、71年Ash Ra Tempelの衝撃的なファーストアルバムから。 この曲を、あえて四字熟語で表現するとすれば、「波瀾万丈」ですかね(笑)。 とにかくやりたい放題、アナーキー、原始的、ファンキー、サイケデリック、 いろんな形容詞が思い浮かんでくる曲です。1曲で20分ありますが、脳髄の奥 から湧き上がってくるようなマニュエル・ゲッチングのギターと、空間、概念、 あらゆるものを破壊するようなクラウス・シュルツェのドタバタドラミングで すべてですね。最初静かだからといって、そのまま安心して聴いていたら危険 です。まあとにかく、これ以上は考えられないくらい破壊的であり、情熱的であり、 鬼気迫るものがありますが、原始的なシュルツェのドラミングが、妙に人間くさく もあります。ドラッグという一言で済ますのもためらわれるほど、人間の底知れぬ パワー、ダイナミズム、潜在能力のようなものを見せつけられる1枚です。 ある種哲学的なことを考えさせられる1枚かもしれないというのは言い過ぎ かもしれませんが、とにかくすごいもんを聴きたい方はぜひお試しください。 ジャンル別一覧
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